2511と1482の違い|外国の国債ETF、日本を除く世界か米国か・為替ヘッジなしかありかを資料で読む

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itcareer40.jp比べて選ぶ2511・1482

2511は日本を除く世界の国債を為替ヘッジなしで、1482は米国の国債を為替ヘッジありで持つETFで、投資する国と為替の扱いの両方が違います。

外国の国債のETFを調べると、名前に「外国債券」と付く2511と「米国債」と付く1482が見つかります。ETFとは、証券取引所に上場する投資信託です。

2511と1482は、どちらも国債を持ちますが、対象となる国が異なります。為替ヘッジは、外国の資産を持つときに為替の動きによる影響を小さくする手法です。

両者の違いを、表にまとめます。

項目 2511 1482
連動を目指す指数 FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)
投資する国債 日本を除く世界主要国の国債 残存期間が7年以上10年未満の米国の国債
為替ヘッジ 原則として行わない 原則として行う
組入銘柄の数 725銘柄(2026年9月30日) 12(2026年9月30日)
決算(分配) 年2回(3月・9月の各7日) 年4回(1月・4月・7月・10月の各11日)
信託報酬(年率・税込) 0.132%以内(2026年5月27日現在0.132%) 0.154%以内
売買単位 10口 1口
NISA 成長投資枠の対象 成長投資枠の対象

表からは、投資先と為替の扱いに加えて、分配の時期や売買単位(売買するときの数量の単位)にも違いがあると分かります。一方、NISAでの扱いは同じです。

表の「10口」「1口」の口(くち)は、投資信託を持つ権利(受益権)を数える単位です。

2511と1482は、どこの国債を持ち、為替をどう扱いますか

両者は、国債の値動きを表す指数への連動を目指します。指数とは、特定の市場の動きを表す指標です。国債は、国が資金を借りるために発行する債券を指します。

2511の指数は、日本を除く世界主要国の国債でつくられています。各市場の大きさ(時価総額)で比率を決める加重平均で、大きい市場ほど比率が大きくなります。この指数は、為替ヘッジを行わない円ベース(円に換算した値)の指数です。

1482の指数は、米国の国債でつくられています。残存期間は満期までの期間を表し、対象となるのは7年以上10年未満の銘柄です。この指数では、為替の変動リスクを回避するために、為替ヘッジが行われています。

2511は債券先物取引などを、1482は米国債先物取引などを使うことがあります。先物取引は、将来の決めた期日に、今決めた価格で売買する約束です。両者では、指数への効率的な連動や運用のために利用されます。

2511の中身は、次のようになっています。

  • 2026年9月30日の組入銘柄数は、725銘柄です。
  • 国・地域は、原則として国債を発行した国・地域で分けます。
  • 国・地域別の比率は、アメリカ43.9%、中国13.2%、イタリア7.5%などです。

1482の中身は、次のとおりです。

  • 2026年9月30日の保有銘柄数は12です。フォワードと先物は、この数に含みません。
  • 2026年9月30日に持っている債券の発行元(発行体)は、米国財務省が99.89%です。米国財務省が発行する債券は、米国の国債です。

下の図1は、2511の国・地域別の比率と、1482の債券の発行元の比率を示します。

2511の国・地域別の比率と、1482の債券の発行元の比率(2026年9月30日) 上は2511の国・地域別の比率の帯で、アメリカ43.9%、中国13.2%、イタリア7.5%、ほかの国など(その他の資産を含む)。下は1482の債券の発行元の比率の帯で、米国財務省(米国の国債)が99.89%。上と下は集計のしかたが違う。 2511(国・地域別の比率) アメリカ43.9% 中国13.2% ほかの国など(その他の資産を含む) イタリア 7.5% 1482(債券の発行元の比率) 米国財務省(米国の国債) 99.89% 上と下は集計のしかたが違う比率です(国・地域別と、発行元別)。
図1 2511は国・地域別の比率、1482は債券の発行元の比率です(2026年9月30日。集計のしかたは違います)。

2511は、外国の資産に原則として為替ヘッジを行いません。そのため、円で見た値段は為替の動きによる影響を受けます。

1482は、原則として為替ヘッジを行い、為替による影響を小さくしようとします。ただし、その影響をすべて避けられるわけではありません。

米ドルの金利が円の金利より高いときなどは、為替ヘッジのコストがかかります。このコストは、1482の運用の成果に影響します。下の図2は、外国の国債を持ったとき、為替ヘッジの有無によって円で見た値段への影響がどう異なるかを示します。

2511と1482の為替の扱い 上の2511は、外国の通貨で値段が決まる国債を持ち、為替ヘッジをしないので、円で見た値段に為替の動きが入る。下の1482は、米国の国債を持ち、為替ヘッジをして為替の影響を小さくする。すべては避けられず、米ドルの金利が円の金利より高いときなどは為替ヘッジのコストがかかる。 2511(為替ヘッジなし) 外国の通貨で値段が決まる国債 為替ヘッジをしない 円で見た値段に為替の動きが入る 1482(為替ヘッジあり) 米国の国債(米ドル) 為替ヘッジをする 為替の影響を小さくする すべては避けられません。米ドルの金利が円の金利より 高いときなどは、為替ヘッジのコストがかかります。
図2 2511は為替ヘッジをせず、1482は為替ヘッジをします。円で見たときの為替の入り方が違います。

債券の値段は、金利の動きで変わります。1482の資料は、金利が上がれば債券の値段は下がり、金利が下がれば上がると説明しています。

2511と1482は、投資する国が日本を除く世界か米国かという点と、為替ヘッジを原則として行わないか行うかという点が違います。

参照:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「2511 NF・外国債ヘッジ無ETF」商品ページ(基準日 2026年10月21日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年5月28日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)(1482)」商品ページ(基準日 2026年10月20日・2026年10月21日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)、ブラックロック・ジャパン「1482」ファクトシート(2026年9月30日時点)

2511 の組入銘柄数

725銘柄

月次レポート 2026年9月30日

1482 の保有銘柄数

12

ファクトシート 2026年9月30日・フォワードと先物を含まない

2511を円で見るとき、どの通貨の動きが入りますか

ここからは、この記事で確かめた資料の記載を並べて、そのまま言える範囲の整理で、為替の見通しを示すものではありません。

  • 2511は外国の資産に原則として為替ヘッジを行わず、為替の動きの影響を受けます。
  • 2511の通貨別の比率は、実質通貨比率です。持っている債券の通貨のほか、為替予約なども含めて計算した、実質的な通貨の比率です。
  • この実質通貨比率は、2026年9月30日時点の値です。
  • アメリカ・ドル44.4%、ユーロ27.7%、中国・人民元13.3%などで構成されています。
  • イギリス・ポンドの比率は5.7%です。
  • 1482は原則として為替ヘッジを行い、為替の影響を小さくしようとしますが、すべては避けられません。

実質通貨比率で見ると、アメリカ・ドル以外の通貨は、100%から44.4%を引いて、合わせて55.6%です。下の図3は、2511の通貨別の比率を示します。

2511の通貨別の比率(2026年9月30日) 2511の通貨別の比率の帯。アメリカ・ドル44.4%、ユーロ27.7%、中国・人民元13.3%、イギリス・ポンド5.7%、残りはカナダ・ドルとその他の通貨。ユーロから右端までのアメリカ・ドル以外は合わせて55.6%。 2511の通貨別の比率(2026年9月30日) アメリカ・ドル44.4% ユーロ27.7% 人民元13.3% アメリカ・ドル以外 55.6% イギリス・ポンド 5.7% 人民元=中国・人民元 右端の白い部分は、カナダ・ドルとその他の通貨
図3 2511の通貨は、アメリカ・ドル以外が合わせて55.6%です(為替予約などを含めた実質的な比率)。

この前提から、2511を円で見た値動きには、アメリカ・ドルのほか、ユーロや中国・人民元などの円に対する動きも入ります。

2511を円で見ると、アメリカ・ドル以外の通貨の円に対する動きも入り、実質通貨比率ではアメリカ・ドル以外が合わせて55.6%です。

名前に「外国債券」とあるのでアメリカ・ドルが中心だと思い込んでいましたが、通貨の内訳を並べると、アメリカ・ドル以外が半分を超えていて意外でした。

参照:野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年5月28日)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)(1482)」商品ページ(基準日 2026年10月20日・2026年10月21日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)

分配の時期、費用、売買単位、NISAは、どう違いますか

分配金は、運用で得た収益を口数に応じて決算ごとに分けるお金です。決算日は、投資信託の損益などが確定する日です。

2511の決算日は、毎年3月7日と9月7日で、年2回です。1482は年4回で、毎年1月・4月・7月・10月の各11日が決算日です。

両者の決算月は重なりません。下の図4は、1月から12月までの中で、それぞれの決算日がどこにあるかを示します。

2511と1482の決算(分配)の月 1月から12月の目盛り。2511は3月と9月(各7日)の年2回、1482は1月・4月・7月・10月(各11日)の年4回に色がある。2本の月は重ならない。 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2511 年2回・各3月・9月の7日 1482 年4回・各1月・4月・7月・10月の11日 色のある月が決算日の月です。2本の月は重なりません。
図4 決算(分配)の月。2511は年2回(3月・9月の7日)、1482は年4回(1月・4月・7月・10月の11日)です。

どちらも、経費を引いた配当等収益の全額を分配するのが原則です。配当等収益には、国債から受け取る利息などが含まれます。2511では、分配金がゼロとなる場合もあり、売買益が出ても分配しません。将来の分配金の支払いや金額は保証されません。

分配金は、2511が100口あたり、1482が1口あたりの金額で公表されています。口数の単位も基準価額も違うため、2本の分配金の円の額をそのまま比べることはできません。基準価額とは、日々算出される投資信託の価額です。

取引所での売買は、銘柄ごとに決められた売買単位の整数倍で行います。2511は10口単位で、1482は1口単位です。

2511の2026年10月21日の終値は1,131.5円でした。終値は、その日の最後に取引された値段です。

この終値では、1,131.5円×10口=11,315円が、2511を1回に買う最低金額の目安です。取引所の値段は日々変わります。

2026年10月20日の基準価額は、2511が100口あたり113,231円、1482が1口あたり1,479.18円です。

取引所での値段は、売りたい量と買いたい量の関係で決まります。そのため、取引所での値段と基準価額は必ずしも一致しません。下の図5は、2511の最低金額の目安の計算と、1482の売買単位を示します。

2511の最低の金額の目安と、1482の売買単位 上は2511の式で、終値1,131.5円×売買単位10口=1回に買う最低の金額11,315円(2026年10月21日)。下は1482で、売買単位は1口。取引所の値段は日々変わり、基準価額とは必ずしも一致しない。 2511:1回に買う最低の金額の目安(2026年10月21日の終値) 1,131.5円 終値 10口 売買単位 11,315円 1回に買う最低の金額 × = 1482:売買単位は1口 1口から売買できます。取引所の値段は日々変わり、 基準価額とは必ずしも一致しません。
図5 2511は10口単位で、2026年10月21日の終値では11,315円が1回に買う最低の金額の目安です。1482は1口単位です。

信託報酬は、投資信託の運用や管理の対価として、投資信託の財産から支払われる費用です。

  • 2511は年0.132%(税抜年0.12%)以内です。
  • 2511の2026年5月27日現在の率は、年0.132%です。
  • 1482は年0.154%(税抜0.14%)以内です。
  • 2511では、持っている債券などを貸し付けた場合、品貸料に応じた額も信託報酬の総額に加わります。品貸料は、貸し付けで受け取る料金です。

仮に100万円相当の状態が1年間変わらないとして単純計算すると、信託報酬率の部分は2511が1,320円、1482が1,540円です。1482は、以内の率の上限で計算しています。

実際の信託報酬は、日々変わる純資産総額をもとに計算されます。下の図6は、2本の仮の計算を式で示します。

信託報酬率の部分の仮の例 上は2511で、仮の金額100万円×信託報酬率0.132%=1年間の仮の例1,320円。下は1482で、100万円×0.154%(以内とされる率の上限)=1,540円。実際の信託報酬は日々変わる純資産総額をもとに計算される。 信託報酬率の部分の仮の例(100万円相当が1年間変わらないとして) 2511 100万円 仮の金額 0.132% 信託報酬率(年率) 1,320円 1年間の仮の例 × = 1482(以内とされる率の上限で計算) 100万円 仮の金額 0.154% 信託報酬率(年率) 1,540円 1年間の仮の例 × = 実際の信託報酬は、日々変わる純資産総額をもとに計算されます
図6 率を金額に置き換えた仮の例です。1482は、以内とされる率の上限0.154%で計算しました。

純資産総額は、費用などを差し引いたファンド全体の大きさです。2026年10月20日は、2511が575.0億円、1482が1,046.9億円でした。

NISAでは、どちらも成長投資枠の対象で、つみたて投資枠は対象外です。また、2026年2月27日現在のJPX(日本取引所グループ)の資料では、どちらも東証のマーケットメイク制度の対象です。

マーケットメイク制度は、マーケットメイカーと呼ばれる会社が売りと買いの値段(気配)を出して、取引しやすくする仕組みです。

2511と1482は、分配の時期と回数、売買単位、信託報酬が異なり、NISAではどちらも成長投資枠の対象です。

参照:野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「2511 NF・外国債ヘッジ無ETF」商品ページ(基準日 2026年10月21日)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年5月28日)、JPX「2511」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)(1482)」商品ページ(基準日 2026年10月20日・2026年10月21日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)(1482)」ファンドデータ(分配金の履歴)(2026年10月21日取得)、ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月10日)、ブラックロック・ジャパン「1482」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX「1482」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月21日取得)

この記事で言えないこと

  • 2本の分配金の円の額は書いていません。2511は100口あたり、1482は1口あたりで公表され、基準価額も違うので、並べると比べられるように見えるためです。
  • 総経費率は並べていません。2511と1482で、資料の集計期間が違うためです。
  • これからの金利や為替の動きと、それが2本の値動きにどう表れるかは書いていません。この記事で使った資料に、その見通しが載っていないためです。

数値の基準日

2511 の商品ページ(終値・最低取引金額)
2026年10月21日
2本の商品ページ(基準価額・純資産総額)
2026年10月20日
2511 の月次レポート・1482 のファクトシート(組入・保有銘柄数・国・地域・通貨・発行元)
2026年9月30日
2511 の交付目論見書(使用開始日)
2026年5月28日
1482 の交付目論見書
2026年10月10日
JPX 銘柄詳細資料(2511・1482)
2026年2月27日
資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト(更新日)
2026年10月19日
JPX・資産運用業協会の用語集(取得日)
2026年10月21日

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出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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