1306と2516の違い|TOPIXと東証グロース250、指数の作りと株の持ち方・費用・分配金を資料で読む

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ETFとは、証券取引所に上場する投資信託です。1306と2516は、どちらも東京証券取引所に上場し、日本の株に投資するETFです。指数とは、特定のマーケットの動向を表す指標です。1306は日本株を広く対象とするTOPIX、2516はグロース市場の東証グロース市場250指数への連動を目指します。同じ日本株のETFでも、中身や株の持ち方まで同じではありません。

グロース250という名前ですが、2026年9月30日の構成銘柄数は274です。また、2516は株価指数先物の買い建て(株価指数を、決められた将来の期日に、いま決めた価格で買う約束をすること)も使って、指数への連動を目指します。

項目 1306 2516
正式な名前 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 東証グロース250ETF
運用会社 野村アセットマネジメント シンプレクス・アセット・マネジメント
連動を目指す指数 TOPIX(配当込み) 東証グロース市場250指数
指数の対象 プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の内国普通株式 東証グロース市場指数の構成銘柄のうち時価総額上位250銘柄
指数の構成銘柄数(2026年9月30日) 1,636 274
指数の比率の決め方 時価総額加重方式(浮動株ベース)・ウエイト上限10% 時価総額加重方式(浮動株ベース)・ウエイト上限20%
指数の上位10銘柄の合計(2026年9月30日) 24.10% 31.93%
株の持ち方 採用銘柄の株式に投資(株式に投資するまでの間は、補完的に先物の買建ができる) 株価指数先物の買い建てと株式の、どちらかまたは両方
信託報酬(税込・年率) 0.0538%(段階料率) 0.55%
決算日 毎年7月10日(年1回) 毎年7月8日(年1回)
直近の分配金 790円(100口あたり・2026年7月10日) 0円(1口当たり・2026年7月の決算)
売買単位 10口 10口
純資産総額 347,924.7億円(2026年10月19日) 89.47億円(2026年7月31日)
NISA 成長投資枠の対象(つみたて投資枠は対象外) 成長投資枠の対象(つみたて投資枠は対象外)

表に出てくる言葉の意味は、次のとおりです。

  • 運用会社:ファンドの運用の指図を行う会社です。交付目論見書(投資信託説明書)では委託会社と書かれています。
  • 連動を目指す:指数の動きに連動する投資成果を目指すという意味です。
  • 配当込み:配当収益を考慮して計算した株価指数であることを示します。
  • 内国普通株式:資料の言葉で、日本の会社の普通の株式を指します。
  • 市場区分:プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の3つの市場区分です。
  • 時価総額:株式をある時点の株価で評価した場合の金額です。
  • 浮動株:安定した株主が保有する株ではなく、市場で売買される可能性が高い株です。
  • 時価総額加重方式(浮動株ベース):浮動株の時価総額が大きい銘柄ほど、指数の中の割合が大きくなる計算のしかたです。
  • ウエイト上限:1銘柄が指数の中で占める割合の上限です。
  • 先物の買建:先物取引で買う約束をしていることです。先物取引とは、決められた将来の期日に、現段階で決めた価格で売買する約束の取引です。
  • 純資産総額:組み入れた株式などを時価で評価した資産総額から、運用費用などを差し引いたものです。
  • 信託報酬:投資信託の運用や管理の対価として、投資信託財産から支払われる費用です。
  • 段階料率:純資産総額が増えると、信託報酬率が下がるしくみです。
  • 決算日:投資信託の計算期間が終わり、損益などが確定する日です。
  • 分配金:投資信託の運用で得られた収益を、口数に応じて決算ごとに投資家へ分配するお金です。
  • 売買単位:証券取引所で売買するときに、銘柄ごとに定められている数量の単位です。ETFの数量は口で数えます。
  • NISAの成長投資枠の対象:成長投資枠で買える商品という意味です。

2本の違いは、指数が対象とする市場や銘柄の数だけではありません。株の持ち方、費用、分配金の実績にも違いがあります。

1306と2516は、指数の作りがどう違いますか

対象とする市場、構成銘柄数、ウエイト上限が異なりますが、どちらも浮動株ベースの時価総額加重方式です。

TOPIXは、プライム市場・スタンダード市場・グロース市場に上場する内国普通株式から構成銘柄を選びます。2026年9月30日の構成銘柄数は1,636です。ファクトシートは、TOPIXを「日本の株式市場を広範に網羅するとともに、投資対象としての機能性を有するマーケット・ベンチマーク」と説明しています。

東証グロース市場250指数は、東証グロース市場指数の構成銘柄から、時価総額上位250銘柄を選びます。2026年9月30日の構成銘柄数は274です。名前にある銘柄数と、資料時点の構成銘柄数は一致していません。

定期入替(毎年決まった時期に構成銘柄を入れ替えること)の日の構成銘柄数は、非定期の除外や、新規上場などによる非定期の追加で、250から上下することがあります。グロース市場へ新規上場した銘柄は、原則として新規上場日の翌月の最終営業日に追加されます(算出要領はテクニカル上場を除くとしています)。算出要領には、新規追加を見送る場合も書かれています。

指数の中の比率は、どちらも浮動株ベースの時価総額加重方式で決まります。ウエイト上限は、TOPIXが10%、東証グロース市場250指数が20%です。

定期入替は、どちらも年1回、10月最終営業日に行われます。対象市場は違いますが、比率の計算方法と入替時期には共通点があります。

上位10銘柄の割合を合計すると、TOPIXは24.10%、東証グロース市場250指数は31.93%です。どちらも指数の値です。

東証グロース市場250指数は、2024年9月27日の改定で、構成銘柄がTOPIXの構成銘柄と重複できるようになりました。TOPIXもグロース市場の内国普通株式を対象にしているので、2つの指数に同じ銘柄が入ることがあります。

参照:JPX総研「TOPIX(東証株価指数)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証指数算出要領(TOPIX 編)」(2026年10月1日版)、JPX総研「東証グロース市場250指数」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証指数算出要領(東証グロース市場250指数編)」(2026年10月1日版)

2本は、株をどう持ち、費用と分配金はどう違いますか

1306は株式に投資し、先物は株式に投資するまでの補完に使えます。2516は株価指数先物の買い建てと株式の、どちらかまたは両方を使います。信託報酬と分配金の実績は異なり、NISAの扱いは同じです。

交付目論見書の投資方針では、1306は、TOPIX(配当込み)への採用銘柄と、採用が決まった銘柄の株式のみに投資します。ただし、この方針にかかわらず、株式へ投資するまでの間は、補完的に株価指数先物の買建を行えます。

2026年9月30日の月次レポートでは、株式98.4%、現金・その他資産1.6%です。

資産構成の欄には、指数先物の比率1.6%も、かっこ書きで示されています。

2516は、株価指数先物の買い建て、対象指標に採用された株式への投資、またはその両方を使います。先物を買い建てる際には、日本国債に投資することがあります。

2026年7月31日現在の資産の配分は、株式69.5%、債券15.6%です。この債券は、日本国債の国庫短期証券です。

同じ日の現金その他は14.9%です。これとは別に、同じ日の株価指数先物取引の状況として、先物の買建が30.5%あります。

信託報酬は、1306が年率0.0538%です。純資産総額が増えると率が下がる段階料率で、商品ページには原則として前月末時点の率が載ります。

2516の信託報酬は年率0.55%(税抜0.5%)です。

1306の総経費率は0.08%で、集計期間は2025年7月11日から2026年7月10日までです。総経費率は、計算期間中の運用・管理にかかった費用の総額をもとに計算した比率です(NEXT FUNDSの総経費率の一覧の注記)。

2516の総経費率は1.83%で、対象期間は2025年7月9日から2026年7月8日までです。この数字には、貸株収益(持っている株を貸し出して得る収益)に関連する費用が含まれています。

その費用を除いた2516の総経費率は0.73%です。2本の総経費率が同じ条件の数字かは資料で確かめられないので、大小は比べられません。

分配はどちらも年1回です。決算日は、1306が毎年7月10日、2516が毎年7月8日です。

どちらも、配当等収益(受取配当金や受取利息などの収益)から経費を控除した後、全額を分配するのが原則です。売買益が生じても分配せず、将来の分配金とその金額は保証されません。2516は分配金がゼロとなる場合もあります。

1306の直近分配金は、2026年7月10日の790円です。この金額は100口あたりで示されています。

2516は、2022年7月から2026年7月までの5回の決算の分配金が、どれも0円でした。

設定来累計も0円です。2516の金額は1口当たりで、1306とは表示の単位が違います。

売買単位は、どちらも10口です。

1306の純資産総額は、2026年10月19日の347,924.7億円です。

2516の純資産総額は、2026年7月31日現在の89.47億円で、基準とする日が違います。

NISAでは、どちらも成長投資枠の対象で、つみたて投資枠は対象外です。また、2本とも東証のマーケットメイク制度の対象です。これは、マーケットメイカーが売りと買いの値段を示し、取引しやすくする仕組みです。

TOPIXとグロース250は、別々の市場の株を集めた指数だと思っていました。TOPIXも、グロース市場の株を対象に含めていました。

参照:NEXT FUNDS「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」商品ページ(基準日 2026年10月19日・2026年10月20日取得)、野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「1306」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、JPX「1306」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、NEXT FUNDS「ETF の総経費率」一覧(2026年10月20日取得)、シンプレクス・アセット・マネジメント「東証グロース250ETF(2516)」商品ページ(2026年10月20日取得)、シンプレクス・アセット・マネジメント「東証グロース250ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月9日)、JPX「2516」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月20日取得)

まとめ

1306と2516は、指数の対象と作り、株の持ち方、費用と分配金の実績が異なる日本株ETFです。

  • 1306は三つの市場の内国普通株式を対象とするTOPIX、2516はグロース市場の上位銘柄で構成する指数への連動を目指します。
  • 1306は株式に投資し、先物は株式に投資するまでの補完に使えます。2516は株価指数先物の買い建てと株式の、どちらかまたは両方を使います。
  • 信託報酬と分配金の実績は異なりますが、NISAではどちらも成長投資枠の対象です。

参照:野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「1306」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、シンプレクス・アセット・マネジメント「東証グロース250ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月9日)、JPX総研「TOPIX(東証株価指数)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証グロース市場250指数」ファクトシート(2026年9月30日時点)、資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月20日取得)

1306と2516の作りは、どの点で分かれますか

1306と2516の作りは、少なくとも、指数の対象と銘柄の数、上位銘柄が占める割合、株式と先物の使い方で分かれます。

ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の整理です。どちらを選ぶかを決めるものではありません。

  • 指数の対象と銘柄の数:プライム・スタンダード・グロースの内国普通株式を対象とし、構成銘柄数が1,636の作りは1306です。グロース市場指数の時価総額上位250銘柄を対象とし、構成銘柄数が274の作りは2516です。
  • 上位への集まり方:上位10銘柄の合計が24.10%の作りは1306、31.93%の作りは2516です。
  • 株の持ち方:株式に投資し、先物は株式に投資するまでの補完に使え、株式が98.4%の作りは1306です。株価指数先物の買い建てと株式の、どちらかまたは両方を使い、資産の配分で株式が69.5%で、これとは別に先物の買建が30.5%の作りは2516です。

参照:野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」月次レポート(2026年9月30日)、野村アセットマネジメント「1306」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月1日)、シンプレクス・アセット・マネジメント「東証グロース250ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年10月9日)、JPX総研「TOPIX(東証株価指数)」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証指数算出要領(TOPIX 編)」(2026年10月1日版)、JPX総研「東証グロース市場250指数」ファクトシート(2026年9月30日時点)、JPX総研「東証指数算出要領(東証グロース市場250指数編)」(2026年10月1日版)

この記事で言えないこと

  • 1306と2516の値動きや運用成果の比較は書いていません。この記事は、指数の作り・株の持ち方・費用・分配金を資料で並べる範囲にしているためです。
  • 2516の分配金が0円だった理由は書いていません。この記事で使った資料に、その理由の説明が無いためです。
  • 2本の総経費率の大小は書いていません。2516の総経費率は貸株収益に関連する費用を含み、同じ条件の数字かを資料で確かめられないためです。

数値の基準日

JPX総研のファクトシート(TOPIX・東証グロース市場250指数)
2026年9月30日
1306 の商品ページ(純資産総額・費用・分配金)
2026年10月19日
1306 の月次レポート(資産構成)
2026年9月30日
1306 の交付目論見書の使用開始日
2026年10月1日
2516 の交付目論見書
2026年10月9日
2516 の運用実績・資産の配分(交付目論見書)
2026年7月31日
1306 の総経費率の集計期間
2025年7月11日から2026年7月10日
2516 の総経費率の対象期間
2025年7月9日から2026年7月8日
資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト(更新日)
2026年10月19日

次に読む

1306そのものの中身と費用は、1306|NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信とはで扱っています。同じ日本株のETFで、日経平均とTOPIXの違いは、1321と1306の違いで扱っています。

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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