itcareer40.jp数えてみたETFの売買単位
東京証券取引所のETFの売買単位は銘柄ごとに決まっていて、同じ運用会社や同じ種類のETFでもそろっておらず、変わることもあります。
ETF(証券取引所に上場する投資信託)を1口だけ買おうとしたら、10口単位の銘柄だった。初めてなら、何口から買えるのか迷う場面です。
日本取引所グループ(JPX)の用語集では、売買は銘柄ごとに決められた単位の整数倍で行います。この単位が売買単位です。国内の株の売買単位は100株に統一されていますが、ETFは商品ごとに違います。
JPXの一覧で、何口の銘柄がいくつあるかを数えました。対象の453本では、1口が312本、10口が139本でした。
東京証券取引所のETF 453本は、何口から買えますか
2026年10月30日時点の「ETF全銘柄一覧」と、2026年7月10日時点の「レバレッジ型・インバース型商品一覧」を使いました。売買単位の欄には、合わせて455本が載っています。
665Aは2026年11月4日、671Aは2026年11月30日に上場予定です。どちらも一覧の日付より後に上場するため、数えていません。
対象は、2026年10月30日までに上場した453本です。レバレッジ型・インバース型(日々の動きに一定の倍数や負の倍数を掛けた指標に連動する型)は、別の一覧から数えています。
2026年9月30日の「東証上場銘柄一覧」では、「ETF・ETN」の区分に485本が並んでいます。このうち名前に「ETN」と付く35本は、ETN(指標連動証券と呼ばれる上場商品で、ETFとは別のもの)です。
この35本を除いた450本は、すべて2つの一覧にありました。残る3本(650A・651A・659A)は、10月に上場したETFです。
ETF Database(表題は2025年12月末時点)に載っている銘柄とも、売買単位を照らしました。数えた結果は、次の表のとおりです。
| 売買単位 | 本数 | うちレバレッジ型・インバース型 |
|---|---|---|
| 1口 | 312本 | 25本 |
| 10口 | 139本 | 11本 |
| 100口 | 1本 | 0本 |
| 1,000口 | 1本 | 0本 |
| 合計 | 453本 | 36本 |
表では、1口と10口以外の売買単位も分けています。下の図1は、453本の内訳をまとめたものです。
100口は1692のWisdomTree アルミニウム上場投資信託、1,000口は1319のNEXT FUNDS 日経300株価指数連動型上場投信です。銘柄詳細資料(JPXが銘柄ごとに出す、概要などをまとめた資料)にも、1319は「1000口単位」とあります。
JPXの例では、価格が1000円で売買単位が10口なら、最低売買価格は1000円×10口=1万円です。特定のETFの値段を示したものではありません。
453本のうち、売買単位が1口なのは312本、10口は139本で、100口と1,000口が1本ずつでした。
参照:JPXの「ETF全銘柄一覧」「レバレッジ型・インバース型商品一覧」「東証上場銘柄一覧」「ETF Database」「銘柄詳細資料」「用語集」「売買制度(ETF)」「指標の説明」「ETNの特徴・ETFとの違い」、資産運用業協会の「用語集」
運用会社や資産の種類、2025年以降の上場で、売買単位はそろっていますか
JPXの一覧の見出しを、8つの区分にまとめました。日本株は4つ、商品は2つの見出しをまとめています。
エンハンスト型(決まった投資の戦略を表した指標に連動する型)も、区分の一つです。区分ごとに数えると、次の表のとおりです。
| 区分 | 本数 | 1口 | 10口 |
|---|---|---|---|
| 日本株 | 142本 | 110本 | 31本 |
| 国内債券 | 18本 | 1本 | 17本 |
| エンハンスト型 | 12本 | 10本 | 2本 |
| 不動産投資信託(REIT) | 36本 | 28本 | 8本 |
| 外国株 | 111本 | 89本 | 22本 |
| 外国債券 | 62本 | 35本 | 27本 |
| 商品 | 36本 | 14本 | 21本 |
| レバレッジ・インバース | 36本 | 25本 | 11本 |
日本株は142本のうち110本が1口でした。日本株と商品の本数には、1,000口と100口が1本ずつ入っています。
国内債券は18本のうち17本が10口でした。下の図2は、各区分で売買単位がどう分かれたかを示します。
一覧の「管理会社」の欄(運用会社)で数え、本数で上から10社を並べました。
- Global X Japan:77本のうち、1口が68本、10口が9本
- 野村アセットマネジメント:76本のうち、1口が53本、10口が22本
- ブラックロック・ジャパン:56本のうち、1口が17本、10口が39本
- 大和アセットマネジメント:53本のうち、1口が48本、10口が5本
- アモーヴァ・アセットマネジメント:40本のうち、1口が38本、10口が2本
- 三菱UFJアセットマネジメント:30本のうち、1口が20本、10口が10本
- シンプレクス・アセット・マネジメント:28本のうち、1口が10本、10口が18本
- 農林中金全共連アセットマネジメント:24本のうち、1口が23本、10口が1本
- ウィズダムツリー・マネジメント・ジャージー・リミテッド:19本のうち、1口が8本、10口が10本
- アセットマネジメントOne:18本のうち、1口が6本、10口が12本
野村アセットマネジメントには、1,000口が1本あります。ウィズダムツリーには、100口が1本あります。下の図3は、運用会社ごとの本数と売買単位を並べたものです。
2026年に上場した64本では、1口が40本、10口が24本でした。
2025年に上場した52本では、1口が29本、10口が23本でした。下の図4は、上場した年ごとの内訳を比べたものです。
1328のNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信は、銘柄詳細資料で「1口単位」です。この資料は2026年2月27日現在の内容です。
2026年10月30日時点の「ETF全銘柄一覧」では10口です。運用会社の商品ページでも10口になっています。売買単位は、2026年10月29日に1口から10口へ変わりました。
資料の日付によって、書かれた値が違う例です。下の図5は、1328の資料と売買単位が変わった日を並べています。
1本のETFの売買単位を確かめるときは、次の順に見ると、資料の時点の違いに気づけます。
- JPXの「ETF全銘柄一覧」(レバレッジ型・インバース型は「レバレッジ型・インバース型商品一覧」)で、売買単位の欄と一覧の日付を見る
- 運用会社のお知らせに、売買単位の変更が出ていないかを見る
- 銘柄詳細資料を見るときは、「現在」と書かれた資料の日付を見る
同じ運用会社でも、同じ種類でも、売買単位はそろっていません。国内債券のETFは18本のうち17本が10口でした。
参照:JPXの「ETF全銘柄一覧」「レバレッジ型・インバース型商品一覧」「銘柄詳細資料」「指標の説明」、野村アセットマネジメントの「お知らせ」「1328の商品ページ」
決まっている変更で、1口と10口の本数はどう変わりますか
ここからは、確かめた資料の記載を並べて言える範囲を整理したもので、これから上場や変更がどうなるかを示すものではありません。
もとにした事実は、次の6つです。
- 2026年10月30日までに上場した453本のうち、売買単位が1口は312本、10口は139本です。
- 野村アセットマネジメントは、6本の売買単位を1口から10口に変えると2026年8月25日に公表しました。
- 1321は2026年10月5日、1328は2026年10月29日に変わり、一覧では10口です。
- 1546は2026年11月4日、1577と1591は2027年1月28日、1570は2027年2月25日に変わる予定です。
- この4本は、いまの一覧では1口です。
- 一覧には、665Aと671Aも上場予定として載っています。
野村アセットマネジメントの6本は、分割(1口を何口かに分けること)も行います。下の図6は、売買単位が変わった日と、変更予定の日を並べたものです。
いまの453本のまま、この4本だけが予定どおり10口に変わったとして数え直すと、1口は308本、10口は143本です。実際には665Aと671Aの上場も予定されていて、ほかの運用会社の予定までは調べていないので、4本すべてが変わったあとの実際の本数がこのとおりになるとは言えません。
数えた本数は一覧の日付の時点のもので、決まっている変更だけでも、1口は4本減り、10口は4本増えます。
新しく上場したETFは1口がふつうだと思っていましたが、2026年に上場したETFでも、10口のものが24本ありました。
参照:JPXの「ETF全銘柄一覧」「レバレッジ型・インバース型商品一覧」、野村アセットマネジメントの「お知らせ」
この記事で言えないこと
- 1回の売買に必要な金額は数えていません。今回は、売買単位の本数だけを数えたためです。
- レバレッジ型・インバース型の36本は、2026年7月10日時点の「レバレッジ型・インバース型商品一覧」で数えています。JPXの「銘柄一覧(レバレッジ型・インバース型商品)」のページには、売買単位の欄が無いためです。
- ほかの運用会社が売買単位を変える予定は調べていません。運用会社ごとのお知らせを、すべては見ていないためです。
数値の基準日
- JPXのETF全銘柄一覧
- 2026年10月30日
- JPXのレバレッジ型・インバース型商品一覧
- 2026年7月10日
- JPXの東証上場銘柄一覧
- 2026年9月30日
- 1328の銘柄詳細資料
- 2026年2月27日
- 野村アセットマネジメントのお知らせ
- 2026年8月25日
次に読む
- ETFの売買のルールを株と並べる:東証でETFを売買するときのルールを株式と並べる|取引時間・売買単位・制限値幅・決済日
- 売買単位が10口に変わる6本の日程:1321など6本の受益権分割|日程と、持っている人・これから買う人に変わること
- 毎月の予算で何口買えるかの試算:9本のうち2本は、基準価額で計算すると毎月5万円の積立でも1口も買えない|つみたて投資枠の対象一覧にあるETFを、予算ごとに試算
出典
- JPX「ETF全銘柄一覧」(2026年10月30日時点)
- JPX「レバレッジ型・インバース型商品一覧」(2026年7月10日時点)
- JPX「東証上場銘柄一覧」(2026年9月30日)
- JPX「ETF Database」(2025年12月末時点)
- 野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)
- 野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「金価格連動型上場投信(1328)」商品ページ(2026年10月30日取得)
- JPX「1328」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)
- JPX「1319」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)
- JPX「1692」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)
- JPX 用語集「売買単位」(2026年10月30日取得)
- JPX「売買制度(ETF)」(2026年10月28日更新)
- 資産運用業協会 用語集「ETF」(2026年10月30日取得)
- JPX「指数・指標の説明(ETF)」(2026年10月30日取得)
- JPX「レバレッジ型指標」(2026年10月30日取得)
- JPX「インバース型指標」(2026年10月30日取得)
- JPX「ETNの特徴・ETFとの違い」(2026年10月30日取得)

