1321など6本の受益権分割|日程と、持っている人・これから買う人に変わること

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1321(NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信)は、2026年10月7日に1口を100口に分割します。東証の売買単位は、その前の10月5日に1口から10口へ変わります。

口数は100倍になりますが、最小で売買する単位も10口になります。そのため、最小で買える量を分割前の口数に直すと0.1口分で、分割前の1口の10分の1です。100分の1になるわけではありません。購入に必要な金額も10分の1になるのは、1口の値段が分割の比率どおりに下がった場合です。

同じ野村アセットマネジメントのNEXT FUNDSでは、1321を含む6本が対象です。2026年10月から2027年3月にかけて順に受益権の分割が行われます。

1321 の分割の比率

1口→100口

分割効力発生日 2026年10月7日

東証の売買単位(6本とも)

10口

変更前は1口単位

1321 の最小の売買(分割前の口数で)

0.1口分

1口の値段が比率どおりに下がると仮定した計算

どのETFが、いつ分割するのか

対象は6本で、2026年10月7日の1321から2027年3月1日の1570まで順に分割の効力が発生します。

分割は、分割基準日の最終の受益者名簿に記載された受益者が持つ受益権の口数に対して、1口につき決められた比率で行われます。表は、分割効力発生日の順に並べています。

銘柄コード ファンド名 分割の比率 分割基準日 分割効力発生日 売買単位を10口にする日
1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 1口→100口 2026年10月6日 2026年10月7日 2026年10月5日
1328 NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 1口→50口 2026年11月1日(実質的な分割基準日は2026年10月30日) 2026年11月2日 2026年10月29日
1546 NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信 1口→400口 2026年11月5日 2026年11月6日 2026年11月4日
1577 NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信 1口→200口 2027年1月31日(実質的な分割基準日は2027年1月29日) 2027年2月1日 2027年1月28日
1591 NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信 1口→100口 2027年1月31日(実質的な分割基準日は2027年1月29日) 2027年2月1日 2027年1月28日
1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 1口→50口 2027年2月28日(実質的な分割基準日は2027年2月26日) 2027年3月1日 2027年2月25日

1328・1570・1577・1591のお知らせ上の分割基準日は、どれも日曜日です。そのため、実質的な分割基準日はその前の金曜日になっています。

分割は2026年10月の1321から始まり、最後は2027年3月1日に効力が発生する1570です。野村は変更の理由を「投資家の利便性、運用状況等を勘案し、変更するものです」としています。

参照:野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)

受益権の分割で、持っている口数と1口の値段はどうなるか

口数は、分割基準日に持っている口数が決められた比率で増えます。1口の値段は、大和アセットマネジメントが別のETFで示した例示では、口数の増え方に合わせて下がる形になっています。

計算上、分割基準日に1321を1口持っていれば100口になります。1546では、1口が400口に増えます。

1口の値段がどう見えるかは、大和アセットマネジメントが2869と2237の受益権分割について出したQ&Aが参考になります。ここから先は、野村の6本ではなく、大和アセットマネジメントの別のETFの例です。

Q&Aでは、2869は1口を25口に分割するとしています。大和の例示では、7月2日の基準価額と取引所価格をともに1口60,000円とし、その後変化がないと仮定しています。

この例示では、7月3日の分割権利落ち日に取引所価格が1口2,400円になります。一方、この時点では基準価額は60,000円のままで、7月7日の分割効力発生日に基準価額も2,400円になります。

この例では、分割前は1口×60,000円で60,000円です。分割後は25口×2,400円で60,000円となり、口数と1口の値段を掛けた結果は同じです。

野村のお知らせは、受益権の取得および交換/一部解約に係る申込単位の変更を説明する箇所で「東京証券取引所を通じた対象ETFの売買を停止するものではございません」と書いています。

参照:野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)/大和アセットマネジメント「iFreeETF NASDAQ100 レバレッジ」「iFreeETF S&P500 レバレッジ」受益権分割等に関するQ&A(2026年5月8日)

1321の権利落日はいつか、口座の表示はいつ変わるか

1321の東証での権利落日は2026年10月5日ですが、野村の6本について証券口座の表示が変わる日は資料では確認できません。

権利落日は、JPXの「配当落・権利落等情報」に記載されている日付です。2026年9月30日公表分では、1321の基準日は2026年10月6日、権利落日(普通取引)は10月5日で、備考は「分割」です。

10月5日は、1321の東証での売買単位が1口から10口へ変わる日でもあります。1321については、権利落日と売買単位の変更日が同じです。

残る1328、1546、1570、1577、1591の権利落日は、2026年9月30日公表分の一覧にはまだ載っていません。JPXの一覧は、公表日の2週間後の日までに基準日が到来する銘柄を掲載するためです。

口座の表示については、大和アセットマネジメントの2869・2237の例があります。大和のQ&Aでは、東証では7月3日の分割権利落ち日から分割後の価格で取引され、証券口座にも同日から分割後の口数が表示されるとしています。詳しくは、取引している証券会社に問い合わせるよう書いています。

同じく大和の1365・1367のQ&Aでも、分割効力発生日は4月17日で、東証では4月15日から分割後の価格で取引するとしていました。

大和のこの2つのQ&Aでは、分割効力発生日より前から、東証で分割後の価格による取引を行うと案内していました。ただし、野村の6本について口座の口数が何日から変わるかは、お知らせに記載されていません。

参照:日本取引所グループ「配当落・権利落等情報」(2026年9月30日公表分)/野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)/大和アセットマネジメント受益権分割等に関するQ&A(2026年5月8日、2026年3月5日)

売買単位が10口になると、最小で買える量はどう変わるか

最小で買える量は分割の比率だけでは決まらず、変更後の売買単位である10口とあわせて決まります。

今回の6本はすべて、東証での売買単位が「1口以上1口単位」から「10口以上10口単位」へ変わります。野村は、この売買単位の変更について「約款変更には該当いたしません」としています。

分割前の口数に直して比べると、次のようになります。

銘柄コード 分割の比率 変更後の売買単位 分割前の口数に直した最小の売買 分割前の1口と比べると
1321 1口→100口 10口 0.1口分 10分の1
1328 1口→50口 10口 0.2口分 5分の1
1546 1口→400口 10口 0.025口分 40分の1
1570 1口→50口 10口 0.2口分 5分の1
1577 1口→200口 10口 0.05口分 20分の1
1591 1口→100口 10口 0.1口分 10分の1

これは、分割前の1口の値段が、分割の比率どおりに下がったと仮定した計算です。実際の値段は市場で動きます。

たとえば1321は1口を100口に分割しますが、売買単位は10口です。そのため、最小で買える量は分割前の0.1口分となります。

野村は2026年2月17日にも、3本の受益権分割を発表しています。そのお知らせでは、1306は1口を10口に分割し、売買単位は変えないとしています。1629は1口を500口に分割して売買単位を10口に、1545は1口を200口に分割して売買単位を10口にする内容です。

同じ受益権分割でも、分割の比率と売買単位の組み合わせは同じではありません。上の表と同じ仮定で分割前の口数に直すと、最小の売買は1306が0.1口分、1629が0.02口分、1545が0.05口分です。最小で売買できる量を見るには、両方の数字が必要になります。

参照:野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日、2026年2月17日)

持っている人は、手続きが要るか

野村の今回の6本について、保有者に手続きが必要かどうかは、お知らせには書かれていません。

野村は、今回の約款変更と約款付表変更が重大な約款変更には当たらないため、書面による決議も異議申立手続きも行わないとしています。

受益権の分割は、分割基準日の最終の受益者名簿に記載された受益者が持つ口数に対して行われます。ただし、野村のお知らせには、保有者自身に必要な手続きの有無について記載がありません。

一方、大和アセットマネジメントの2869・2237のQ&Aでは、保有者について「特段のお手続きは必要ありません」としています。これは別の運用会社による別のETFの例です。

東証での売買とは別に、野村のお知らせでは、1328・1546・1570・1577・1591の受益権の取得と交換・一部解約に関する申込単位も変わります。1321の申込単位は「変更なし」です。また、6本とも「受益権分割に向けた対応実務等のため」、申込みの受付を止める日が設定されています。

1321の場合、2026年10月2日は設定を受け付け、交換は受付停止です。10月5日と10月6日は、設定と交換の双方が受付停止となります。

ただし野村は、これらについて「上記の各申込単位は、東京証券取引所における売買取引に適用されるものではありません」としています。

参照:野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)/大和アセットマネジメント受益権分割等に関するQ&A(2026年5月8日)

信託契約の解約の事由(口数)はどう変わるか

解約の事由となる口数の条件は数字が変わりますが、分割前の口数に直すと条件は変わっていません。

ここで扱うのは、野村のお知らせにある「信託契約の解約の事由(口数)」です。1546・1570・1577・1591の約款の条文では、口数がこの条件を下回った場合などに「受託者と合意のうえ、この信託契約を解約し、信託を終了させます」と書かれています。今回の6本は、すべてこの口数の条件も変わります。

銘柄コード 変更後 変更前
1321 3,000万口を下ることとなった場合 30万口を下ることとなった場合
1328 4,000万口を下回ることとなった場合 80万口を下回ることとなった場合
1546 20営業日連続して2,400万口を下回った場合 20営業日連続して6万口を下回った場合
1570 20営業日連続して500万口を下回った場合 20営業日連続して10万口を下回った場合
1577 20営業日連続して1,000万口を下回った場合 20営業日連続して5万口を下回った場合
1591 20営業日連続して1,000万口を下回った場合 20営業日連続して10万口を下回った場合

どの銘柄も、変更後の口数条件は分割の比率と同じ倍率で引き上げられています。

1321では30万口から3,000万口へ変わりますが、分割比率も100倍です。分割前の口数に直して見ると、条件そのものは変わっていません。

参照:野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)

過去の数字の見え方は変わるか

1489の商品ページは分割をまたいだ数字を調整して表示していますが、今回の6本が同じ扱いになるかは、資料からは確認できません。

過去の数字の表示については、1489の商品ページに例があります。1489は2024年1月19日に受益権を分割しており、商品ページでは「分割日をまたいだ取引所価格、出来高、基準価額、分配金は、分割の影響を受けないよう調整しています」と記載されています。

これは1489の商品ページについての記載で、今回の6本についての記載ではありません。

また、今回の6本について、分割後の1口あたりの分配金の額は資料にありません。

参照:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)商品ページ(2026年9月30日取得)/野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)

次に読む

この記事で確認できなかったこと

今回使った資料だけでは確認できない点もあります。

  • 1328・1546・1570・1577・1591の東証での権利落日は、JPXの一覧が公表日の2週間後の日までに基準日が到来する銘柄を掲載するため、書いていません。
  • 野村の6本で証券口座の口数が何日から分割後の表示になるかは、野村のお知らせに記載が無いため不明です。
  • 野村の6本の保有者に手続きが要るかどうかは、お知らせに書かれていないため、この記事では断定していません。
  • 分割後の1口あたりの分配金は、野村のお知らせに記載が無いため不明です。
  • NISAの枠や税金の扱いへの影響は、今回使った資料では確かめていないため扱っていません。
  • 分割後の実際の値段と最小の購入金額は、市場で値段が動くため円では示していません。

参照:野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)/日本取引所グループ「配当落・権利落等情報」(2026年9月30日公表分)

この記事で言えないこと

  • 1328・1546・1570・1577・1591の東証での権利落日は、JPXの一覧に載るのが基準日の近い銘柄だけのため、まだ書いていません。
  • 野村の6本で、証券口座の口数が何日から分割後の表示になるかは、お知らせに記載が無いため不明です。
  • 保有者に手続きが要るかどうかは、野村のお知らせに書かれていないため、断定していません。
  • 分割後の1口あたりの分配金は、野村のお知らせに記載が無いため不明です。

数値の基準日

受益権分割・売買単位変更のお知らせ(野村アセットマネジメント)
2026年8月25日
配当落・権利落等情報(JPX)
2026年9月30日公表分
受益権分割等に関するQ&A(大和アセットマネジメント)
2026年5月8日
資料を取得した日
2026年9月30日

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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