9本のうち2本は、基準価額で計算すると毎月5万円の積立でも1口も買えない|つみたて投資枠の対象一覧にあるETFを、予算ごとに試算

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itcareer40.jp試算つみたて投資枠のETF

つみたて投資枠の対象一覧にあるETFでも、売買単位分の値段が予算を上回ると、その月の予算だけでは買えません。

基準価額で計算すると、毎月5万円の積立でも、証券コード1320と632Aは1口も買えません。どちらもETF(証券取引所に上場する投資信託)で、2026年10月23日の基準価額(毎日計算される、1口あたりの資産の価値)では1口が6万円を超えます。

ETFは売買単位(その整数倍の口数でしか売買できない単位)ごとに買うため、予算を使い切れず、余りが出ることがあります。つみたて投資枠(長期の積立・分散投資に適した枠)の対象一覧にある9本で、予算ごとの口数と余りを基準価額で計算しました。

対象一覧にある東京証券取引所のETF

9本

金融庁のつみたて投資枠の対象一覧

基準価額で計算すると、毎月5万円でも1口も買えない

2本

1320と632A

基準価額で見た1回分の金額がいちばん小さい

1,480.54円

2017 iFreeETF JPXプライム150

基準価額で見た1回分の金額がいちばん大きい

65,061円

1320 iFreeETF 日経225(年1回決算型)

9本の1口の基準価額と売買単位は、いくらですか

金融庁のつみたて投資枠の対象一覧にあるETFは11本で、そのうち東京証券取引所に上場しているのは9本です。残る2本は次のとおりです。

  • iシェアーズ・コア MSCI 先進国(除く米国) ETF
  • iシェアーズ・コア S&P 500 ETF

どちらも東京証券取引所のETF銘柄一覧に無いため、この記事では扱いません。資料では、基準価額を示す口数が銘柄ごとに違います。

  • 1口あたり:1320
  • 10口あたり:1305・1599
  • 100口あたり:2017・632A・1554・1680・1547・1681

アモーヴァ・アセットマネジメントの4本は、基準価額のデータに口数の表示がありません。そこで、月次レポートの純資産総額を、JPXが公表している9月末の口数で割りました。

この1口分が、同じレポートの「基準価額(100口当たり)」を100で割った値とほぼ一致したので、100口あたりと判断しています。

資料の値を表示の口数で割り、1口あたりに直しました。1305の基準価額は10口あたり42,137円で、1口あたり4,213.7円です。

2017は100口あたり148,054円で、1口あたり1,480.54円です。下の図1は、資料の基準価額を1口あたりに直す流れを示します。

基準価額の表示の口数と、1口あたりへの直し方 2026年10月23日の資料の基準価額。1320は65,061円(1口あたり)で、1口あたりも65,061円。1305は42,137円(10口あたり)で、10で割ると1口あたり4,213.7円。2017は148,054円(100口あたり)で、100で割ると1口あたり1,480.54円。同じ運用会社の資料でも、基準価額を何口あたりで書くかは銘柄ごとにちがう。 資料の基準価額を1口あたりに直す(2026年10月23日) 1320 65,061円 (1口あたり) ÷1 65,061円 1口あたり 1305 42,137円 (10口あたり) ÷10 4,213.7円 1口あたり 2017 148,054円 (100口あたり) ÷100 1,480.54円 1口あたり 同じ運用会社の資料でも、基準価額を何口あたりで書くかは銘柄ごとにちがいます。
図1 資料の基準価額は、1口・10口・100口あたりと銘柄ごとに書き方がちがいます。1口あたりに直してから比べます。

1305の売買単位は10口で、ほかの8本は1口です。基準価額で見た1回分の金額は、1口あたりの基準価額に売買単位を掛けた額です。

実際の売買は取引所の値段なので、この金額とは一致しないことがあります。次の表は、9本の基準価額と売買単位、基準価額で見た1回分の金額をまとめたものです。

銘柄 1口あたりの基準価額 売買単位 基準価額で見た1回分の金額
1305 iFreeETF TOPIX(年1回決算型) 4,213.7円 10口 42,137円
1320 iFreeETF 日経225(年1回決算型) 65,061円 1口 65,061円
1599 iFreeETF JPX日経400 37,014.6円 1口 37,014.6円
2017 iFreeETF JPXプライム150 1,480.54円 1口 1,480.54円
632A グローバルX 日経225 ETF 63,050.32円 1口 63,050.32円
1554 上場MSCI世界株 6,632.37円 1口 6,632.37円
1680 上場MSCIコクサイ株 8,209.1円 1口 8,209.1円
1547 上場S&P500米国株 13,045.8円 1口 13,045.8円
1681 上場MSCIエマージング株 3,098.12円 1口 3,098.12円

1305は、1口ではなく10口分の金額が1回分になります。下の図2は、9本の基準価額で見た1回分の金額を小さい順に並べ、予算の線を引いたものです。

9本の基準価額で見た1回分の金額と予算 基準価額で見た1回分の金額(2026年10月23日)は、小さい順に2017 1,480.54円、1681 3,098.12円、1554 6,632.37円、1680 8,209.1円、1547 13,045.8円、1599 37,014.6円、1305 42,137円、632A 63,050.32円、1320 65,061円。棒が予算の線より右に出ている銘柄は、基準価額で計算すると、その予算では1口も買えない。1305は10口分の金額。実際の売買は取引所の値段で、この金額とは一致しないことがある。 基準価額で見た1回分の金額(2026年10月23日) 2017 1,480.54円 1681 3,098.12円 1554 6,632.37円 1680 8,209.1円 1547 13,045.8円 1599 37,014.6円 1305 42,137円 632A 63,050.32円 1320 65,061円 1万円 3万円 5万円 棒が線より右に出ている銘柄は、基準価額で計算すると、その予算では1口も買えません。1305は10口分の金額です。実際の売買は取引所の値段で、この金額とは一致しないことがあります。
図2 9本の基準価額で見た1回分の金額(1口あたりの基準価額×売買単位)と、予算1万円・3万円・5万円の線。

基準価額で見た1回分の金額は、2017の1,480.54円から1320の65,061円まで、9本でちがいます。

参照:金融庁のつみたて投資枠対象商品届出一覧、JPXのETFの銘柄一覧・東証上場銘柄一覧・受益権口数・用語集「売買単位」、大和アセットマネジメントの商品ページ、Global X Japanの商品ページ・交付目論見書、アモーヴァ・アセットマネジメントの基準価額のデータ・マンスリーレポート・商品ページ、資産運用業協会の用語集「ETF」・用語集「基準価額」

基準価額で試算した、予算1万・3万・5万円の口数と余り

試算の前提は次のとおりです。

  • 予算の1万円・3万円・5万円は、キリのよい仮の数字です。
  • 基準価額は2026年10月23日の資料の値です。
  • 売買単位の整数倍の口数だけ買えるものとします。
  • 手数料は取扱会社が定めるため、計算に含めません。

1681を予算1万円で買う例です。1口の基準価額は3,098.12円なので、整数倍で入るのは3口までです。

3口で9,294.36円となり、余りは705.64円です。下の図3は、予算から口数と余りを出す流れを示します。

1681を予算1万円で買うときの計算 予算10,000円、1681の1口あたりの基準価額は3,098.12円(2026年10月23日)。売買単位の整数倍で入るのは3口で、使う金額は9,294.36円、余りは705.64円。売買単位の整数倍でしか買えないので、端の分は余りになる。手数料は含めていない。 例:1681を予算1万円で買う(2026年10月23日の基準価額) 予算 10,000円 1口あたりの基準価額 3,098.12円 入る口数(整数の分だけ) 3口 使う金額 9,294.36円 余り 705.64円 売買単位の整数倍でしか買えないので、端の分は余りになります。手数料は含めていません。
図3 計算のしかた。予算に入るのは売買単位の整数倍の口数だけで、残りは余りになります。

次の表は、9本について予算ごとの口数と余りをまとめたものです。

銘柄 予算1万円 予算3万円 予算5万円
1305 iFreeETF TOPIX(年1回決算型) 0口・余り10,000円 0口・余り30,000円 10口・余り7,863円
1320 iFreeETF 日経225(年1回決算型) 0口・余り10,000円 0口・余り30,000円 0口・余り50,000円
1599 iFreeETF JPX日経400 0口・余り10,000円 0口・余り30,000円 1口・余り12,985.4円
2017 iFreeETF JPXプライム150 6口・余り1,116.76円 20口・余り389.2円 33口・余り1,142.18円
632A グローバルX 日経225 ETF 0口・余り10,000円 0口・余り30,000円 0口・余り50,000円
1554 上場MSCI世界株 1口・余り3,367.63円 4口・余り3,470.52円 7口・余り3,573.41円
1680 上場MSCIコクサイ株 1口・余り1,790.9円 3口・余り5,372.7円 6口・余り745.4円
1547 上場S&P500米国株 0口・余り10,000円 2口・余り3,908.4円 3口・余り10,862.6円
1681 上場MSCIエマージング株 3口・余り705.64円 9口・余り2,116.92円 16口・余り430.08円

表から分かる例をあげます。2017は、予算1万円で6口になります。1305は、予算5万円で10口となり、余りは7,863円です。

1口も買えない本数は、予算によって変わります。下の図4は、予算ごとに1口も買えない本数を比べます。

予算ごとの、1口も買えない銘柄の本数 9本のうち1口も買えない本数(2026年10月23日の基準価額)。予算1万円では5本(1305・1320・1599・632A・1547)、3万円では4本(1305・1320・1599・632A)、5万円では2本(1320・632A)。 9本のうち、1口も買えない本数(2026年10月23日の基準価額) 予算1万円 5本(1305・1320・1599・632A・1547) 予算3万円 4本(1305・1320・1599・632A) 予算5万円 2本(1320・632A) 塗った四角が、1口も買えない銘柄の数です。
図4 基準価額で計算すると、予算が小さいほど1口も買えない銘柄が増えます。予算1万円では5本、3万円では4本、5万円では2本です。

基準価額で計算すると、予算1万円では5本、3万円では4本、5万円では2本が、1口も買えません。

参照:大和アセットマネジメントの商品ページ、Global X Japanの商品ページ、アモーヴァ・アセットマネジメントの基準価額のデータ・マンスリーレポート・商品ページ

残したお金を翌月の予算に足すと、基準価額で見た1回分に何か月目で届きますか

1320のために毎月1万円ずつ残す例です。基準価額が変わらないと仮定し、残したお金は翌月の予算に足すとします。1口の基準価額は65,061円です。

6か月目までの合計6万円では、まだ届きません。7か月目の合計7万円で、基準価額で見た最初の1口分に届きます。下の図5は、毎月の合計と1口の値段を並べたものです。

1320のために毎月1万円ずつ残すときの、合計と1口の基準価額 1320の1口は65,061円(2026年10月23日の基準価額)。毎月1万円ずつ残して翌月の予算に足すと、6か月目までの合計6万円では届かず、7か月目の合計7万円で基準価額で見た最初の1口分に届く。基準価額が変わらないと仮定した計算。 例:1320のために毎月1万円ずつ残す(基準価額が変わらないと仮定) 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 1口 65,061円 6か月目までの合計6万円では届かず、7か月目の合計7万円で、基準価額で見た1口分に届きます。
図5 残したお金を翌月の予算に足したときの合計。1320のために毎月1万円ずつ残すと、基準価額で見た最初の1口分に届くのは7か月目です(基準価額が変わらないと仮定した計算)。

次の表は、基準価額で0口となる銘柄が、何か月目に基準価額で見た最初の1回分に届くかを示します。どれも基準価額が変わらないと仮定した計算です。

予算 基準価額で0口となる銘柄 基準価額で見た1回分に届くのは
1万円 1305 iFreeETF TOPIX(年1回決算型) 5か月目
1万円 1320 iFreeETF 日経225(年1回決算型) 7か月目
1万円 1599 iFreeETF JPX日経400 4か月目
1万円 632A グローバルX 日経225 ETF 7か月目
1万円 1547 上場S&P500米国株 2か月目
3万円 1305 iFreeETF TOPIX(年1回決算型) 2か月目
3万円 1320 iFreeETF 日経225(年1回決算型) 3か月目
3万円 1599 iFreeETF JPX日経400 2か月目
3万円 632A グローバルX 日経225 ETF 3か月目
5万円 1320 iFreeETF 日経225(年1回決算型) 2か月目
5万円 632A グローバルX 日経225 ETF 2か月目

試算では、残したお金を翌月に足すことで、最初の売買単位の分に届きます。ただし、実際には前提が変わります。

  • 基準価額は日々変わります。
  • 実際の売買は取引所の値段で行い、基準価額とは一致しないことがあります。
  • 1305の取引所価格は、2026年10月23日の終値(1日のうちで最後に取引された値段)で4,208円です。基準価額の4,213.7円とは一致しません。
  • 1305の10口分は、終値で42,080円、基準価額で42,137円です。
  • 手数料を払うと、売買に使える金額が減ります。
  • つみたて投資枠の年間の上限は120万円です。

下の図6は、1305の基準価額と取引所価格(終値)を並べたものです。

1305の基準価額と取引所価格(終値) 1305の2026年10月23日の1口あたりの基準価額は4,213.7円で、この記事の計算に使った値。取引所価格(終値)は4,208円で、実際に売買された値段。2つの値は一致しない。実際の売買は取引所の値段で、値段は日々変わる。売買の手数料は取扱会社が定めるもので、この記事の計算には含めていない。 1305の1口あたり(2026年10月23日) 基準価額 4,213.7円 この記事の計算に使った値 取引所価格(終値) 4,208円 実際に売買された値段 2つの値は一致しません。実際の売買は取引所の値段で、値段は日々変わります。売買の手数料は取扱会社が定めるもので、この記事の計算には含めていません。
図6 基準価額と取引所の値段は一致しません。この記事の口数と余りは、基準価額で計算した目安です。

基準価額が変わらないと仮定し、残したお金を翌月の予算に足すと、0口だった銘柄も2〜7か月目に、基準価額で見た最初の1回分に届く計算です。

同じ運用会社の資料でも、基準価額が1口・10口・100口あたりとばらばらで、1口あたりに直すまで9本を並べられませんでした。

参照:大和アセットマネジメントの商品ページ、Global X Japanの商品ページ、アモーヴァ・アセットマネジメントの基準価額のデータ・マンスリーレポート・商品ページ、金融庁の「NISAを知る」、JPXの用語集「終値」

この記事で言えないこと

  • 手数料を引いた金額は計算していません。売買の手数料は取扱会社が定めるもので、資料からは決まらないためです。
  • 取引所の値段で計算した口数は載せていません。値段は取引時間中に動くので、計算は基準価額にそろえたためです。
  • 金融庁の一覧の残り2本は試算していません。JPXのETF銘柄一覧に無く、東京証券取引所のETFではないためです。

数値の基準日

基準価額(9本とも)
2026年10月23日
金融庁のつみたて投資枠の対象一覧(更新日)
2026年10月23日
JPXの東証上場銘柄一覧・受益権口数
2026年9月末
アモーヴァのマンスリーレポート
2026年9月30日
JPX・金融庁・用語集のページ(取得日)
2026年10月26日

次に読む

この記事の9本が載っている金融庁の一覧と、対象になる条件は、NISAのつみたて投資枠の対象ETFは11本で並べています。基準価額と取引所の値段のちがいは、ETFの「市場価格」と「基準価額」は何が違う?の記事で、資料の数字を使って比べています。

出典

Sho
Sho

業務系SEとして長年

計画・リスク管理・数値設計を軸に、
ETFの情報整理から投資判断までをテンプレ化・自動化してきた。

新NISAの時代だからこそ、
感情よりも「仕組み」で迷わない投資を。

—— 焦らず、ブレず、仕組みで勝つ。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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