itcareer40.jp比べて選ぶ1591・1364・1593
1591・1364・1593はどれもJPX日経400の銘柄を持つETFですが、1591と1364は配当込みの指数、1593は配当込みではない指数への連動を目指します。
JPX日経400のETF(証券取引所に上場する投資信託)には、1591・1364・1593があります。投資信託は、多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、収益を返す仕組みです。3本の株はどれもJPX日経400の銘柄で、目指す指数(特定のマーケットの動向を表す指標)は、配当込みの指数(配当収益を考慮して計算する指数)かどうかで分かれます。
3本で同じところは、次のとおりです。
- 決算は3本とも年2回で、経費などを差し引いた配当等収益(受け取った配当金など)の全額を分配するのが原則です。
- 売買単位は3本とも1口です。
- NISAでは、3本とも成長投資枠(上場株式や投資信託、ETFなどが対象の枠)の対象です。
違うところは、次の表のとおりです。
| 項目 | 1591 | 1364 | 1593 |
|---|---|---|---|
| 運用会社 | 野村アセットマネジメント | ブラックロック・ジャパン | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 連動を目指す指数 | 配当込みの指数 | 配当込みの指数 | 配当込みではない指数 |
| 決算(分配)の月 | 4月・10月(各7日) | 2月・8月(各9日) | 1月・7月(各16日) |
| 信託報酬(運用と管理の対価として支払われる費用。年率・税込) | 0.11%以内 | 0.0495%以内 | 0.0858%以内 |
| 1口あたりの資産の価値(2026年10月21日) | 36,754.11円 | 3,783.80円 | 38,049円 |
3本とも、JPX日経400の銘柄を持ちます
対象は、東証(東京証券取引所)のプライム・スタンダード・グロース市場を主市場とする普通株式です。まず、上場して3年未満の銘柄などを、選ぶ対象から外します。
残りから、直近3年間の売買代金と時価総額で、上位1000銘柄を選びます。時価総額(株式をある時点の株価で評価した金額)は、選ぶときの基準の一つです。
次に、3年平均ROEなどの順位で点数を付けます。ROEは、当期純利益を自己資本の平均で割ったもので、企業の経営効率を測る指標の一つです。点数を合わせる比率は、次のとおりです。
- 3年平均ROEは40%です。
- 3年累積営業利益は40%です。
- 時価総額は20%です。
この点数を中心に、ほかの決まりも加えて400銘柄を選びます。たとえば前の年に選ばれていた銘柄は、点数の順位が440位以内なら引き続き選ばれます。下の図1は、対象を絞って銘柄を選ぶ流れを示します。
各銘柄の比率は、市場で流通し、売買される株の分で計算した時価総額に応じて決めます。1銘柄の比率は1.5%が上限で、構成銘柄は毎年8月に入れ替えます。
8月の入れ替えのときの指数は400銘柄で、そのあとJPXのお知らせのとおり、次の変更がありました。
- 2026年9月29日に、クラサスケミカルが加わりました(レゾナック・ホールディングスから分かれた会社)。
- 2026年10月1日に、九州電力が外れ、親会社となるキューデンホールディングスが加わりました。
このため、2026年9月29日からの指数は401銘柄です。3本の交付目論見書は、どれも、指数に採用されている銘柄と、採用が決まった銘柄の株に投資すると書いています。実際に持つ株式は、次のとおりです。
- 1591は2026年9月30日の一覧で、株式401銘柄です。
- 1364は2026年10月21日の一覧で、株式401銘柄です。
- 1593は2026年10月21日の一覧で、株式401銘柄です。
3本の一覧の株式は、どれもその日付の指数の銘柄と同じです。1591の一覧は10月1日の入れ替えの前なので、九州電力が入っています。
2026年10月21日の1364と1593は、401銘柄がすべて同じです。日付の違う1591の一覧とは、400銘柄が重なります。下の図2は、株式の銘柄数と、その重なりを示します。
3本とも、一覧の日付の時点で、指数の銘柄をすべて株で持っています。
参照:3社の交付目論見書・保有銘柄の一覧、1591・1364の商品ページ、JPXの指数のページ・算出要領・構成銘柄一覧・お知らせ
目指す指数は、何が違いますか
算出者は、JPX総研と日本経済新聞社です。JPX日経400について、配当なしと配当込みの両方を算出しています。3本が連動を目指す指数は、次のとおりです。
- 1591は、JPX日経400(配当込み)です。
- 1364は、JPX日経400(配当込み)です。
- 1593は、JPX日経インデックス400です。
1593が目指すのは、配当込みの指数ではありません。1591と1364の交付目論見書は、配当込みの指数を、JPX日経インデックス400に配当収益を加味した指数と説明しています。下の図3は、3本が目指す指数を、配当込みかどうかで分けて示します。
1364は2022年11月10日に連動を目指す指数を変えていて、それより前は配当抜き指数でした。目指す指数は違いますが、配当等収益の分配の原則は共通します。3本とも、経費などを差し引いた配当等収益の全額を分配するのが原則です。
目指す指数で見ると、1591と1364は配当込み、1593は配当込みではありません。
参照:3社の交付目論見書、1364の商品ページ、JPXの銘柄詳細資料・算出要領
決算の月と1口の値段、費用は3本で違います
分配金は、運用で得た収益を、口数に応じて決算ごとに分けるお金です。決算日は、投資信託の損益などが確定する日です。決算の月は、3本で重なりません。
- 1591は4月と10月で、各7日です。
- 1364は2月と8月で、各9日です。
- 1593は1月と7月で、各16日です。
下の図4は、決算の月を1年の目盛りで示します。
分配金の額は、決算ごとに各社の資料に載ります。1口の値段が3本で違うので、円の額だけを横に並べても比べられません。
1591の商品ページは、2026年10月8日から分配金を100口あたりで表示しています。1口あたりの額は、その値を100で割った額です。
2026年10月21日の基準価額(毎日計算される、1口あたりの資産の価値)で見た、1口分の金額の目安は、次のとおりです。
- 1591は36,754.11円です(商品ページの100口あたりの値を100で割った額)。
- 1364は3,783.80円です。
- 1593は38,049円です。
1364は2025年4月7日に分割しています。実際に売買する値段は取引所の値段で、基準価額と一致しないことがあり、日々変わります。上の金額は、決まった日の目安です。
下の図5は、基準価額で見た1口分の目安を示します。
1591には、2026年8月25日のお知らせによる変更予定があります。2027年1月28日から、売買単位を10口単位に変える予定です。
さらに、2027年2月1日に1口を100口に分割する予定です。東証での売買は止まりません。下の図6は、1591の売買単位と分割の予定を示します。
信託報酬の率は、次のとおりです。いずれも年率・税込です。
- 1591は0.11%以内です。
- 1364は0.0495%以内です。
- 1593は0.0858%以内です。
1364は、純資産総額(費用などを差し引いた、ETF全体の大きさ)に応じた段階料率です。1兆円以下の部分には、0.0495%が使われます。
1364の2026年10月21日の純資産総額は、1兆円以下です。仮に100万円相当の状態が1年間変わらないとして単純計算すると、信託報酬率の部分は次の額です。
- 1591は1,100円です。
- 1364は495円です。
- 1593は858円です。
これは以内の率の上限で計算した仮の例で、信託報酬率の部分だけです。
総経費率は、運用と管理にかかった費用を、割合で表して年率に直した値です。ETFが株などを売買するときの手数料は、3社とも原則として含みません。3本の総経費率と集計期間は、次のとおりです。
- 1591は0.16%です。期間は2025年10月8日から2026年4月7日です。
- 1364は0.10%です。期間は2025年8月10日から2026年2月9日です。
- 1593は0.14%です。期間は2026年1月17日から7月16日です。
3本は集計期間が違うため、差は評価しません。2026年10月21日の純資産総額は、次のとおりです。
- 1591は23,416.6億円です。
- 1364は6,168.3億円です。
- 1593は11,747.6億円です。
3本とも、東証のマーケットメイク制度の対象です(2026年2月27日現在)。これは、マーケットメイカーと呼ばれる会社が売りと買いの値段を出して、取引しやすくする仕組みです。
NISAでは、3本とも成長投資枠の対象です。一方、つみたて投資枠はどれも対象外です。つみたて投資枠は、一定の条件を満たして金融庁に届け出された株式投資信託とETFが対象の枠です。
決算の月、1口の値段、信託報酬率と総経費率は、3本で違います。
参照:3社の交付目論見書、1591・1364の商品ページ、1591・1593の総経費率の資料、1591の月次レポート・お知らせ、1593の設定来データ、JPXの銘柄詳細資料、資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト
まとめ:3本を資料で見るときの3点
- 3本とも、一覧の日付の時点で、指数の銘柄をすべて株で持っています。
- 目指す指数は、1591・1364が配当込みで、1593は配当込みではありません。
- 決算の月・1口の値段・費用の率は銘柄ごとに違い、1591は2027年2月1日に分割予定です。
3本の違いは、どこに出ていますか
ここからは、この記事で確かめた資料の記載を並べて、そのまま言える範囲を整理したもので、どれがよいかや値動きの見通しを示すものではありません。
- 3本の一覧の株式は、どれもその日付の指数の銘柄と同じです。
- 2026年10月21日の一覧で、1364と1593の株式401銘柄はすべて同じです。
- 1591の一覧(2026年9月30日)とは、400銘柄が重なります。
- 3本とも、経費などを差し引いた配当等収益の全額を分配するのが原則です。
- 目指す指数は、1591と1364が配当込みの指数、1593が配当込みではない指数です。
- 決算の月は、3本で重なりません。
- 基準価額で見た1口分の目安と、信託報酬率・総経費率は、3本で違います。
以上を並べると、この記事で比べた主な違いは、目指す指数、決算の月、1口の値段、費用の率です。下の図7は、同じところと、主な違いを並べて示します。
3本の主な違いは、目指す指数が配当込みかどうか、決算の月、1口の値段、費用の率です。
名前に同じ「JPX日経400」が入っていても、目指す指数が配当込みかどうかで分かれていたのは、3本の資料を並べて初めて気づきました。
参照:3社の交付目論見書・保有銘柄の一覧、1591・1364の商品ページ、1591・1593の総経費率の資料、1593の設定来データ、1591のお知らせ、JPXの銘柄詳細資料・構成銘柄一覧・お知らせ
この記事で言えないこと
- 配当込みの指数を目指す1591・1364と、配当込みではない指数を目指す1593とで、値動きにどれだけ差が出るかは書いていません。運用実績や騰落率を、この記事では扱わないためです。
- 総経費率を同じ期間にそろえた比べは書いていません。3本の資料で、集計した期間が違うためです。
- 1591の分割のあとの1口の値段や分配金は書いていません。分割は2027年2月1日の予定で、まだ行われていないためです。
数値の基準日
- 3本の基準価額・純資産総額(商品ページ・設定来データ)
- 2026年10月21日
- 1364・1593 の保有銘柄の一覧
- 2026年10月21日
- 1591 の組入全銘柄の一覧・1591 と 1593 の月次レポート
- 2026年9月30日
- 1591 の交付目論見書
- 2026年6月25日
- 1364 の交付目論見書
- 2026年6月27日
- 1593 の交付目論見書
- 2026年10月16日
- 1591 の分割と売買単位の変更のお知らせ
- 2026年8月25日
- JPX 銘柄詳細資料(3本)
- 2026年2月27日
- JPX「JPX日経インデックス400」(更新日)
- 2026年9月9日
- JPX日経インデックス400 算出要領(版)
- 2026年8月3日
- JPX日経インデックス400 構成銘柄一覧(公表日)
- 2026年8月7日
- 指数の銘柄の取り扱いのお知らせ(10月1日の入れ替え)
- 2026年9月3日
- 指数の銘柄の取り扱いのお知らせ(9月29日の追加)
- 2026年9月9日
- 資産運用業協会の成長投資枠対象商品リスト(更新日)
- 2026年10月19日
- 用語の説明に使った資料(資産運用業協会・JPX の用語集、金融庁「NISAを知る」。いちばん新しい取得日)
- 2026年10月22日
次に読む
- 1321と1306の違い|日経平均とTOPIX、同じ日本株ETFでも銘柄の数と比率の決め方が違う
- 1306と2516の違い|TOPIXと東証グロース250、指数の作りと株の持ち方・費用・分配金を資料で読む
- ETFを持っている間に変わること|TOPIXの入替、信託報酬、分割、償還をこの1年の資料で追う
出典
- 野村アセットマネジメント NEXT FUNDS「1591 NF・JPX400 ETF」商品ページ(基準日 2026年10月21日)
- 野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信」月次レポート(2026年9月30日)
- 野村アセットマネジメント「NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年6月25日)
- 野村アセットマネジメント「上場投資信託(ETF)の受益権分割および売買単位変更に関するお知らせ」(2026年8月25日)
- 野村アセットマネジメント「1591」組入全銘柄の一覧(Excel)(2026年9月30日現在)
- 野村アセットマネジメント NEXT FUNDS 総経費率の一覧(Excel)(1591 の計算期間 2025年10月8日〜2026年4月7日・2026年10月22日取得)
- ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ JPX日経400 ETF(1364)」商品ページ(2026年10月21日・2026年10月22日取得)
- ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ JPX日経400 ETF(1364)」ファンドデータ(保有銘柄・分配金の履歴)(基準日 2026年10月21日・2026年10月22日取得)
- ブラックロック・ジャパン「iシェアーズ JPX日経400 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(2026年6月27日)
- 三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS JPX日経インデックス400上場投信」月次レポート(2026年9月30日現在)
- 三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS JPX日経インデックス400上場投信」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年10月16日)
- 三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS JPX日経インデックス400上場投信」設定来データ(2026年10月21日まで)
- 三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS JPX日経インデックス400上場投信」組入れ全銘柄情報(基準日 2026年10月21日)
- 三菱UFJアセットマネジメント「MAXIS JPX日経インデックス400上場投信」総経費率(対象期間 2026年1月17日〜2026年7月16日)
- JPX「1591」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)
- JPX「1364」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)
- JPX「1593」銘柄詳細資料(2026年2月27日現在)
- JPX「JPX日経インデックス400」(2026年9月9日更新)
- JPX総研・日本経済新聞社「JPX日経インデックス400 算出要領」(2026年8月3日版)
- JPX総研「JPX日経インデックス400構成銘柄一覧」(2026年8月31日適用予定・2026年8月7日公表)
- 日本経済新聞社・JPX総研「JPX日経インデックス400の構成銘柄の取り扱いについて」(2026年9月3日)
- 日本経済新聞社・JPX総研「JPX日経インデックス400及びJPX日経インデックス人的資本100の構成銘柄の取り扱いについて」(2026年9月9日)
- 資産運用業協会「成長投資枠対象商品リスト(上場ファンド)」(リスト更新日の最新 2026年10月19日・2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「ETF」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「ファンド」(2026年10月20日取得)
- 資産運用業協会 用語集「インデックス」(2026年10月21日取得)
- JPX 用語集「配当込み株価指数」(2026年10月22日取得)
- JPX 用語集「自己資本当期純利益率」(2026年10月22日取得)
- JPX 用語集「時価総額」(2026年10月22日取得)
- JPX 用語集「浮動株」(2026年10月22日取得)
- 資産運用業協会 用語集「分配金」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「決算日」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「基準価額」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「純資産総額」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「運用管理費用(信託報酬)」(2026年10月21日取得)
- JPX 用語集「売買単位」(2026年10月22日取得)
- 資産運用業協会 用語集「口数」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「受益権」(2026年10月21日取得)
- 資産運用業協会 用語集「NISA」(2026年10月19日取得)
- 金融庁「NISAを知る」(2026年10月22日取得)

