itcareer40.jpAIで調べる600A・633A
600Aと633Aは、どちらもほかのETFに投資する東証のETFです。633A自身の信託報酬のうち、純資産総額にかかる率は年率0.0275%以内(提出日現在は年率0.0275%)で、600A自身の年率0.132%より低くなっています。
ところが、投資先のETFの費用まで含めた実質的な負担は、633Aが年率0.4775%(税込)程度、600Aが年率0.432%(税込)程度です。比べる数字によって、2本の高い低いが入れ替わります。
どちらの数字も「信託報酬」という言葉の近くに出てきます。そこでAIに、2本の信託報酬を4通りの聞き方で聞きました。Web検索なしでは数字を答えず、Web検索ありの3つは2本とも実質的な負担の数字を答えました。
600Aの実質的な負担
0.432%
(税込)程度
633Aの実質的な負担
0.4775%
(税込)程度
Web検索ありのAIの答え
実質的な負担
2本とも
600Aと633Aの費用は、年何%なのか
600Aの実質的な負担は年率0.432%(税込)程度、633Aは年率0.4775%(税込)程度です。
600Aは、交付目論見書の図では、マザーファンドを通じて投資対象ETFに投資する作りです。図の中で、600Aはベビーファンド(ニッセイETF ラッセル2000)、マザーファンドはニッセイ・ラッセル2000インデックスマザーファンドです。
投資対象ETFはXトラッカーズ ラッセル 2000 UCITS ETF 1Cで、アイルランド籍の上場投資信託証券です。上場取引所はロンドン証券取引所、運用会社はDWSインベストメントS.A.とされています。投資対象とするETFは今後見直す場合があります。
633Aは「韓国籍の上場投資信託に投資します。」とされ、主としてTIGER Semiconductor TOP 10 ETFの受益証券に投資します。
2本の費用を並べると、次のようになります。
| 費用 | 600A | 633A |
|---|---|---|
| ETF自身の信託報酬のうち、純資産総額にかかる率 | 年率0.132%(税抜0.12%) | 年率0.0275%(税抜0.025%)以内。提出日現在は年率0.0275%(税抜0.025%) |
| 投資先のETFの費用 | 年率0.3%程度(Xトラッカーズ ラッセル 2000 UCITS ETF 1C の管理報酬等) | 年率0.45%程度(投資対象ファンドにおける運用管理費用等) |
| 実質的な負担 | 年率0.432%(税込)程度 | 年率0.4775%(税込)程度 |
ETF自身の信託報酬のうち純資産総額にかかる率(633Aは提出日現在の率)だけなら633Aのほうが低く、投資先のETFまで含めた実質的な負担では633Aのほうが高くなっています。
600Aについて、交付目論見書は「上記は目安であり」と書き、変わる場合を挙げます。投資先のETFへの投資割合が変わる場合、管理報酬率が変更となる場合、別のETFへ入れ替える場合です。
633Aの運用管理費用(信託報酬)は、純資産総額にかかる年率0.0275%(税抜0.025%)以内(提出日現在は年率0.0275%)だけではありません。信託財産に属する有価証券を貸し付けた場合、品貸料に55%(税抜50%)以内の率を乗じた額も加わります。
つまりETF自身の信託報酬だけを見ると、持っているあいだの運用管理費用のうち、投資先のETFの分は入っていません。
参照:ニッセイアセットマネジメント「ニッセイETF ラッセル2000」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月6日)/Global X Japan「グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年9月7日)
「信託報酬」の欄には、どの数字が載っているのか
この2本では、JPXの銘柄詳細資料と全銘柄一覧の「信託報酬」の欄には実質的な負担の数字が、交付目論見書の「運用管理費用(信託報酬)」の欄にはETF自身の料率が載っています。
資料ごとの数字を並べます。
| 資料と欄 | 600A | 633A |
|---|---|---|
| 交付目論見書「運用管理費用(信託報酬)」 | 年率0.132%(税抜0.12%) | 年率0.0275%(税抜0.025%)以内(提出日現在は年率0.0275%)と、貸付時の品貸料の55%(税抜50%)以内 |
| 交付目論見書「実質的な負担」「実質的に負担する運用管理費用」 | 年率0.432%(税込)程度 | 年率0.4775%(税込)程度 |
| JPX の銘柄詳細資料「信託報酬」 | 0.432%程度(税込) | 0.4775%程度(税込) |
| JPX の ETF 全銘柄一覧の列「信託報酬」 | 0.432%(税込)程度 | 0.4775%(税込)程度 |
JPXのETF全銘柄一覧にも「信託報酬」という列があります。2026年10月6日更新の一覧では、600Aが「0.432%(税込)程度」、633Aが「0.4775%(税込)程度」です。
一覧の注記は、「信託報酬」を税抜きの費用として説明し、「本表では原則、昨年末時点(本年上場した銘柄の信託報酬は上場時点)の数値を記載しております」としています。600Aと633Aの欄には「(税込)程度」と書かれています。2026年10月6日は、一覧のページの更新日です。
600Aの運用会社の「お申込メモ」では、交付目論見書と同じように、ETF自身の「運用管理費用(信託報酬)」と「実質的な負担」が分けて載っています。
600Aの交付目論見書は、実質的な負担の説明でも「投資者が実質的に負担する運用管理費用(信託報酬)」という言葉を使っています。
この2本では、JPXの銘柄詳細資料とETF全銘柄一覧が「信託報酬」の欄に載せているのは、ETF自身の料率ではなく実質的な負担の数字です。
参照:日本取引所グループ 600A 銘柄詳細資料(2026年6月19日現在)/日本取引所グループ 633A 銘柄詳細資料(2026年8月20日現在)/日本取引所グループ「銘柄一覧(ETF)」の全銘柄(2026年10月6日更新)/ニッセイアセットマネジメント「ニッセイETF ラッセル2000」お申込メモ(2026年10月7日取得)
AIに4通りで聞くと、答えはどう違ったか
Web検索なしでは数字を答えず、Web検索ありの3つは600Aを年0.432%程度、633Aを年0.4775%程度と答えました。
2026年10月7日、OpenAIのAIをコマンドから動かすCodex CLIで試しました。バージョンは0.153.4、モデル名はgpt-5.6-solです。ChatGPTの画面ではありません。
送った文面と日時を書いたファイルだけを置いたフォルダから、4通りを1回ずつ実行しました。Web検索の記録は順に0件・10件・18件・12件です。4つ目の「信託報酬」とだけ聞く回は、ほかの3つの答えを見たあとで足しました。
普通に聞いたときの文面は、次の内容でした。
「次の2つのETFを持っているあいだにかかる運用の費用(信託報酬など)は、年何%ですか。銘柄ごとに年率(%)で答え、そう判断した根拠(資料の名前と、その資料の日付)を書いてください。」
「信託報酬」とだけ聞いた回では、次のように聞きました。
「次の2つのETFの信託報酬は、年何%ですか。銘柄ごとに答え、そう判断した根拠(資料の名前と、その資料の日付)を書いてください。」
結果は次のとおりです。
| 聞き方 | 600A | 633A |
|---|---|---|
| Web検索なし(普通に聞く) | 数字を答えなかった | 数字を答えなかった |
| Web検索あり(普通に聞く) | 年0.432%程度 | 年0.4775%程度 |
| Web検索あり(確かめ方を指定) | 年0.432%(税込)程度 | 年0.4775%(税込)程度 |
| Web検索あり(「信託報酬」とだけ聞く) | 年0.432%程度 | 年0.4775%程度 |
Web検索なしでは、資料名・日付を裏付けた年率を確認できなかったとして、数字を出しませんでした。「新しい銘柄なので、推測値を回答するのは避けます。」とも答えています。
Web検索ありで普通に聞いた回では、次の内訳も示しました。
- 600A:「当ETFの信託報酬0.132%+投資対象ETFの管理報酬0.30%程度。」
- 633A:「当ETFの信託報酬0.0275%+投資対象ETFの運用管理費用0.45%程度。」
交付目論見書の使用開始日として2026年7月6日と2026年9月7日を挙げ、「ただし、これは完全な総コストではありません。」とも書いています。
「信託報酬」とだけ聞いた回でも、実質的な負担を回答値にしました。理由は「いずれも別のETFへ投資する構造のため、『当ETF自体の信託報酬』だけでなく、投資対象ETFの費用を加えた実質負担額を回答値としています。」と書いています。
今回の4つの答えの中に、ETF自身の信託報酬だけを最終的な答えにしたものはありませんでした。
参照:AIに聞いた記録(2026年10月7日)/ニッセイアセットマネジメント「ニッセイETF ラッセル2000」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月6日)/Global X Japan「グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年9月7日)
確かめ方を指定すると、何が変わったか
資料の種類や日付、ETF自身の信託報酬と実質的な負担の区別まで答えに出ましたが、600Aのページ番号は資料と合いませんでした。
確かめ方を指定した回では、AIは「結論として、JPXに掲載されている600Aの『0.432%程度』と633Aの『0.4775%程度』は、ETF自身だけの信託報酬ではなく、投資先ETFの費用を含む実質的な負担です。」と書きました。
600Aについては「したがって、0.432%は『総経費率』ではなく、投資先を含む運用管理費用です。」と整理しています。
633Aについては「0.4775%は0.0275%+0.45%の表示であり、有価証券貸付が生じた場合の品貸料連動部分は固定年率に含めて表せません。」としました。
最後の整理では、2本とも、ETF自身の信託報酬と実質的な負担を分けて書いています。
- 600A:「このETF自身の信託報酬=年0.132%(税込)/投資先ETFを含む実質的負担=年0.432%(税込)程度」
- 633A:「このETF自身の信託報酬=年0.0275%以内(提出日現在0.0275%、税込)+貸付時は品貸料の55%以内/投資先ETFを含む実質的負担=年0.4775%(税込)程度(品貸料連動部分・その他費用は別途)」
答えに挙げた資料の日付は、それぞれ資料の記載と同じでした。600Aの交付目論見書の使用開始日2026年7月6日、633Aの2026年9月7日、JPX資料の2026年6月19日現在と2026年8月20日現在です。
一方、600Aの該当箇所として答えにあるのは「p.11」です。信託報酬、投資先のETFの管理報酬、実質的な負担が載っているのは印刷のページ番号で10ページ、PDFのページ順では12ページ目です。
印刷のページ番号11ページ、PDFの13ページ目にあるのは、監査費用などのその他の費用です。633Aについて挙げた「p.12」は、費用が載っている印刷のページ番号と同じでした。
AIが600Aのページ番号をどの数え方で書いたのかは、答えには書かれていません。引用や資料の日付が示されるため資料を開いて照合できますが、その照合では、600Aのページ番号が、印刷のページ番号とPDFのページ順のどちらとも合いませんでした。
参照:AIに聞いた記録(2026年10月7日)/ニッセイアセットマネジメント「ニッセイETF ラッセル2000」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月6日)/Global X Japan「グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年9月7日)/日本取引所グループ 600A 銘柄詳細資料(2026年6月19日現在)/日本取引所グループ 633A 銘柄詳細資料(2026年8月20日現在)
実質的な負担に含まれない費用は、何か
年率0.432%程度と年率0.4775%程度は、ファンドから支払われる費用のすべてを含む数字ではありません。
600Aと633Aの交付目論見書には、実質的な負担とは別に費用の記載があります。
600Aのその他の費用
- 監査費用として年率0.0022%(税抜0.002%)
- ラッセル2000指数の商標の使用料として年率0.03%
- 年間上場料として、毎年末の純資産総額に対して最大0.00825%(税抜0.0075%)
交付目論見書は、その他の費用について「当該費用の合計額、その上限額および計算方法は、運用状況および受益者の保有期間等により異なるため、事前に記載することはできません。」としています。
633Aのその他の費用
- 有価証券売買時の売買委託手数料
- 先物取引・オプション取引等に要する費用
- 監査報酬など
- 年間上場料として、毎年末の純資産総額に対して最大0.00825%(税抜0.0075%)
商標の使用料については「信託財産中から支弁する商標使用料はありません。」とあります。
AIがWeb検索ありで普通に答えた回にも、「ただし、これは完全な総コストではありません。」という記載がありました。
実質的な負担として示された数字は、持っているあいだにファンドから支払われる費用のすべてを表したものではありません。
参照:ニッセイアセットマネジメント「ニッセイETF ラッセル2000」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月6日)/Global X Japan「グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年9月7日)/AIに聞いた記録(2026年10月7日)
AIにはどう頼めばよいか
今回は、確かめる資料と、ETF自身の信託報酬だけで答えないことを、文面で指定して頼みました。
使った文面は、次のとおりです。
次の2つのETFを持っているあいだにかかる運用の費用(信託報酬など)を、Webで公式の資料を確かめて答えてください。
- 600A ニッセイETF ラッセル2000
- 633A グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF
確かめ方の決まり:
1. 確認先は、運用会社の交付目論見書の「ファンドの費用」の項目と、日本取引所グループの銘柄詳細資料です。
2. このETF自身の信託報酬だけで答えないでください。ほかのETFに投資する作りなら、投資先のETFの費用を含めた実質的な負担が資料に書かれているかを確かめ、書かれていればその数字も答えてください。
3. 根拠は、資料の名前・URL・資料の日付と、該当する記載をそのまま引用してください。
4. 記憶している知識で答えを埋めないでください。確かめられなかったことは、確かめられなかったと書いてください。
最後に、銘柄ごとに「このETF自身の信託報酬」と「投資先のETFの費用を含めた実質的な負担」を1行で書いてください。
文面に入れた決まりは4つです。交付目論見書の「ファンドの費用」とJPXの銘柄詳細資料を確認先として指定し、ETF自身の信託報酬だけで答えないようにしています。
さらに、資料の名前・URL・日付と該当する記載の引用を求め、記憶している知識で埋めないことも指定しました。
今回試したのは600Aと633Aの2本、この文面、1回だけです。
参照:AIに聞いた記録(2026年10月7日)
「信託報酬」という言葉だけで、どの数字か分かるのか
600Aと633Aで確かめた資料では、「信託報酬」という言葉が、ETF自身の料率にも、投資先のETFの費用を含む実質的な負担にも使われていて、言葉だけではどちらの範囲かを決められません。
633A自身の信託報酬のうち純資産総額にかかる率だけを見ると600Aより低いのに、投資先のETFの費用まで含めると高い低いが入れ替わるのを見て、ETFを通じて持つ作りの費用は、1つの数字だけでは比べられないと感じました。
ここからは、この記事で確かめた資料から、そのまま導ける範囲の推論です。ほかのETFで確かめたものではありません。
交付目論見書の「運用管理費用(信託報酬)」のうち純資産総額にかかる率は、600Aが年率0.132%、633Aが年率0.0275%以内(提出日現在は年率0.0275%)です。
600Aの交付目論見書は、実質的な負担の年率0.432%(税込)程度についても、「投資者が実質的に負担する運用管理費用(信託報酬)」と書いています。
一方、JPXの銘柄詳細資料で「信託報酬」として載っている数字は、600Aが0.432%程度、633Aが0.4775%程度です。JPXのETF全銘柄一覧でも、実質的な負担と同じ数字が「信託報酬」の列に載っています。
この2本では、「信託報酬」という言葉の近くに、ETF自身の料率と実質的な負担の両方が出てきます。
ETF自身の信託報酬のうち純資産総額にかかる率(633Aは提出日現在の率)で比べると633Aが600Aより低く、実質的な負担で比べると633Aが600Aより高くなります。
「信託報酬」の数字を見たとき、それがETF自身の料率なのか、投資先のETFの費用を含む実質的な負担なのかで、600Aと633Aの高い低いの見え方が分かれます。
参照:ニッセイアセットマネジメント「ニッセイETF ラッセル2000」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年7月6日)/Global X Japan「グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF」投資信託説明書(交付目論見書)(使用開始日 2026年9月7日)/日本取引所グループ 600A 銘柄詳細資料(2026年6月19日現在)/日本取引所グループ 633A 銘柄詳細資料(2026年8月20日現在)/日本取引所グループ「銘柄一覧(ETF)」の全銘柄(2026年10月6日更新)
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この記事で言えないこと
- AIの答えは、1つのモデルに1回ずつ聞いた結果のため、聞き直したときや別のAIで同じ答えになるかは確かめていません。
- ChatGPTの画面では試していないため、画面での答えは分かりません。
- その他の費用を足した合計の負担は書いていません。交付目論見書が、その他の費用の合計額を事前に記載できないとしているためです。
数値の基準日
- AIに聞いた日(Codex CLI・gpt-5.6-sol)
- 2026年10月7日
- 交付目論見書(600A)
- 使用開始日 2026年7月6日
- 交付目論見書(633A)
- 使用開始日 2026年9月7日
- JPX の ETF 全銘柄一覧
- 2026年10月6日更新

